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病院へ行くべき虫刺され水ぶくれのサイン
ほとんどの虫刺されによる水ぶくれは、市販薬とセルフケアで数日から一週間程度で改善します。しかし、中には、速やかに皮膚科を受診すべき、危険なサインを示す場合があります。自己判断で放置すると、症状が悪化したり、跡が残ったり、あるいは全身に影響が及ぶ可能性もあるため、以下の症状が見られた場合は、迷わず専門医の診断を仰ぎましょう。1. 水ぶくれが異常に大きい、または多発している水ぶくれの直径が1〜2センチを超えるような大きなものであったり、刺された覚えのない場所にまで、次々と水ぶくれが広がっていく場合は、アレルギー反応が非常に強く出ている証拠です。2. 痛みが激しい、または熱を持っている通常の痒みだけでなく、ズキズキとした強い痛みを感じたり、患部が熱を帯びていたりする場合は、細菌による二次感染を起こしている可能性があります。3. 腫れが広範囲に及んでいる刺された箇所だけでなく、その周囲、例えば手首を刺されたのに、肘のあたりまでパンパンに腫れ上がっているような場合は、皮下組織の深い部分で炎症が広がっている可能性があります。4. 膿んでいる、またはジクジクしている水ぶくれが黄色っぽく濁っていたり、破れた後に黄色いかさぶたができたり、いつまでもジクジクとした液体が出続けたりする場合は、細菌感染(とびひなど)の典型的な症状です。5. 全身症状が出ている虫に刺された後、患部の症状だけでなく、発熱や頭痛、吐き気、めまい、息苦しさ、全身のじんましんといった症状が現れた場合は、非常に危険なサインです。これは、アナフィラキシーショックの前兆である可能性があり、一刻の猶予もありません。すぐに救急車を呼ぶか、救急外来を受診してください。これらのサインは、体が発するSOSです。特に、小さなお子さんや高齢者、アレルギー体質の方は、症状が重症化しやすいため、少しでも「おかしいな」と感じたら、早めに専門医に相談することが、早期回復への一番の近道です。