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水ぶくれができた時の絶対的応急処置
虫に刺され、患部が水ぶくれになってしまった時。そのぷっくりとした見た目と、強い痒みから、つい針で刺して水を抜いたり、掻き壊してしまいたくなる衝動に駆られますが、それは絶対にやってはいけないNG行動です。水ぶくれができた時の正しい応急処置は、患部を「清潔に保ち、冷やし、掻かない」の三原則に尽きます。まず、患部を「清潔に保つ」ことです。刺された部分を、低刺激性の石鹸などを使い、優しく水で洗い流します。これにより、皮膚に付着した虫の唾液成分や、雑菌を取り除くことができます。次に、患部を「冷やす」ことです。痒みや腫れが強い場合は、濡れタオルや、タオルで包んだ保冷剤などを患部に当てて、しっかりと冷やします。冷却することで、血管が収縮し、炎症反応を和らげ、痒みを感じにくくする効果があります。そして、最も重要なのが「掻かない」ことです。水ぶくれを掻き壊してしまうと、そこから細菌が侵入し、「とびひ(伝染性膿痂疹)」と呼ばれる、より深刻な二次感染を引き起こす可能性があります。また、水ぶくれの中の液体には、炎症を引き起こす物質が含まれているため、それが周囲の健康な皮膚に広がり、症状を悪化させる原因にもなります。痒くて我慢できない場合は、掻く代わりに、冷やしたり、市販の痒み止め薬を塗ったりしましょう。薬を選ぶ際は、炎症を抑える「ステロイド成分」と、痒みを鎮める「抗ヒスタミン成分」の両方が配合された軟膏やクリームが効果的です。これらの応急処-置を行っても、痒みや腫れが引かない、あるいは水ぶくれがどんどん大きくなる、熱を持つといった場合は、炎症が強く起きているサインです。速やかに皮膚科を受診し、医師の診断を仰ぐようにしましょう。
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水ぶくれを伴う代表的な虫刺され
「虫刺されによる水ぶくれ」と一括りに言っても、その原因となる虫の種類は様々で、症状の現れ方にもそれぞれ特徴があります。どの虫に刺されたのかを見分けることは、適切な対処法を知る上でも役立ちます。ブユ(ブヨ)水ぶくれを伴う虫刺されの代表格です。蚊のように「刺す」のではなく、皮膚を「咬み切って」吸血するため、刺された直後には、出血点が見られることがあります。最初は小さな赤い点くらいですが、半日〜翌日になると、激しい痒みと共に、大きく硬いしこりとなり、その中心に水ぶくれができることが多いです。症状が非常に強く、治るまでに1〜2週間以上かかることも珍しくありません。ヌカカ体長1mm程度と非常に小さく、網戸も通り抜けてしまう厄介な虫です。刺されたことにも気づかないことが多いですが、翌日以降、ブユに似た、非常に強い痒みと赤い発疹、そして小さな水ぶくれが多発します。特に、足元を集中して刺される傾向があります。アブブユと同様に、皮膚を切り裂いて吸血するため、刺された瞬間にチクッとした鋭い痛みを感じるのが特徴です。その後、大きく赤く腫れ上がり、強い痒みと共に、大きな水ぶくれができることがあります。ダニ(イエダニ・ツメダニ)主に、太ももの内側や脇の下、お腹周りといった、皮膚の柔らかい部分を刺します。刺されてから1〜2日後に、赤いブツブツとした発疹が現れ、その中心に小さな水ぶくれを伴うことがあります。痒みが非常に強く、しつこく続くのが特徴です。毛虫(ドクガ類)毛虫の場合は「刺される」のではなく、毒を持った毛(毒針毛)に「触れる」ことで皮膚炎が起こります。触れた直後から、ピリピリとした痛みと共に、赤いブツブツが一面に広がり、その一部が小さな水ぶくれになることがあります。これらの虫に心当たりがある場合は、それぞれの特徴を参考に、原因を推測してみましょう。ただし、正確な診断は医師にしかできません。症状がひどい場合は、自己判断せず、必ず皮膚科を受診してください。