外に出たわけでもないのに、なぜか家の中で足首ばかりを数箇所も刺されるという相談が寄せられることがあります。こうした事例の多くで原因となっているのが、室内飼いのペットに付着して持ち込まれたネコノミです。ノミは非常に生命力が強く、一度室内に侵入すると、カーペットやソファ、ペットの寝床などで爆発的に繁殖します。ノミの成虫は光や熱、二酸化炭素に反応して吸血対象を探しますが、そのジャンプ力は高さ三十センチ程度までが限界であるため、被害は必然的に人間の足首周辺に集中することになります。ある事例では、愛猫を庭で遊ばせた後に適切なノミ駆除を行わなかった結果、リビングでくつろいでいた家族全員が足首を数十箇所も刺され、家の中を歩くことさえ恐怖に感じるほどの事態に陥りました。ノミによる刺咬傷は、蚊に比べて赤みが強く、中心部に小さな水ぶくれができることもあり、その痒みは一週間以上続くほど強烈です。このような被害を解決するためには、人間側の治療と並行して、住環境の徹底的なクリーンアップとペットのケアが不可欠です。まずはペットを動物病院へ連れて行き、獣医師の指示に従って効果的なノミ駆除薬を投与してください。それと同時に、家中のカーペットやクッションに掃除機をかけ、ノミの卵や幼虫を物理的に除去します。掃除機の紙パック内でもノミは生き続けるため、吸い取った後はすぐに密封して廃棄することが重要です。また、ノミは高温に弱いため、洗える寝具などは六十度以上の熱湯に浸けるか、衣類乾燥機にかけるのが効果的です。室内での足首の虫刺されは、住環境の警告サインかもしれません。ペットとの幸せな共生を守るためにも、足元に異常を感じたらすぐに行動を起こし、目に見えない小さな侵入者を一掃するための対策を講じることが、家族全員の健康と安らぎを取り戻すための唯一の方法なのです。さらに、湿気が多い場所を好むノミの特性を考え、部屋の換気をこまめに行い、乾燥した状態を保つことも有効な予防策となります。家の中という安全なはずの場所で起こる足元の異変は、早めの対処が被害の拡大を食い止める鍵となります。
室内で足首ばかりを虫に刺される意外な原因と解決策